ホームランラグーン2年目を検証する

ホームランラグーンの効果を検証する

千葉ロッテマリーンズの本拠地ZOZOマリンスタジアムに2019年から登場した「ホームランラグーン」。
外野フェンスの位置がこれまでより最大4メートル手前にせり出したので、初年度はラグーン効果で本塁打が増加しました。

設置1年目の2019年は話題になりましたし攻撃面でも守備面でも戦い方に影響があったと思いますが、2年目の昨季はプレーしている選手も見ているファンももう慣れてきたのかそれほど話題にはなりませんでした。
そこで今回はホームランラグーン2年目の成績を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

画像元:千葉ロッテマリーンズ公式HP

2020年シーズンは何本のラグーン弾が生まれたのか?

 

2020年シーズンのホームラン数は全部で90本。
試合数が120試合と減ったことを踏まえても2019年シーズンと比べるとホームラン数は減少してしまいました。
やはりレアードの離脱が大きかったでしょうか。
それでもホームランラグーン導入前の2018年との比較ではホームラン数は増加しています。

2020年のホームラン全90本の内、ZOZOマリンで生まれたホームランは53本です。
因みに2019年まではマリン以外の球場でのホームラン数が多かったのですが、2020年はマリンでのホームランの方が多く傾向が逆転しました。
マリーンズの選手たちに「マリンはホームランを狙える球場」という考えが生まれたのでしょうか。

さて問題のラグーン弾ですが、私の調査によると2020年シーズンのZOZOマリンでのホームラン53本中ラグーン弾は9本でした。
ラグーン弾が占める割合は17.0%という計算です。
因みに2019年シーズンは72本中ラグーン弾は15本で20.8%という結果です。
ここ2年間の傾向からいうと約5本に1本がラグーン弾といった感じでしょうか。

みなさんはこの数字をみてどう感じますか?
わたしはもっとラグーン弾が多いと考えていたので意外と少ないかもと思いました。

ホームランラグーンにより得点力は確実にアップした

ZOZOマリンでの成績 攻撃編
試合数 本塁打数 総得点 1試合当たりの得点
2020 60 53 262 4.37
2019 70 72 296 4.23
2018 70 36 231 3.30
2017 71 35 235 3.31
2016 71 29 262 3.69
2015 71 35 277 3.90

上記の表に示すようにホームランの増加によってここ2年間の得点数は増加しました。
2020年は貧打に泣いた印象ですが、マリンに限った成績ですと1試合当たりの得点は下位に低迷した2017年や2018年と比べると1点近く増加しており、さらには2019年より増加しています。
観ている側からすると昨季の貧打であれだけ苦しんだので、もうラグーン導入以前のマリンには怖くて戻れませんね(笑)
攻撃面ではホームランラグーン導入の効果は大きくありそうですね。

もちろん投手陣にもそれなりに影響がある

ZOZOマリンでの成績 守備編
試合数 被本塁打数 総失点 1試合当たりの失点
2020 60 56 245 4.08
2019 70 74 288 4.11
2018 70 55 296 4.23
2017 71 53 301 4.24
2016 71 35 252 3.55
2015 71 48 272 3.83

攻撃するときだけラグーンがあるわけではないですから守備面でも検証します。
上記表で示すように打たれたホームラン数も増加しております。
2020年は60試合で56本と1試合に1本ペースで打たれています。
2019年は70試合で74本であり、ここ数年で一番少なかった2016年の35本と比べると倍以上です。
失点数自体は下位に低迷した2017年や2018年と比べるとやや改善していますが、3位だった2015年や2016年と比べると明らかに増加しています。
2015年は涌井が15勝9敗防御率3.35で最多勝、2016年は石川が14勝5敗防御率2.16で最優秀防御率を獲得するなど投手陣がタイトルに絡んでいたのですが、今年は美馬の10勝4敗防御率3.95が一番いい成績であり、やはりラグーン設置による影響は隠せません。

まとめ

当たり前の話ですがラグーン導入2年間でホームラン数、被ホームラン数は増加しています。
しかしそれによる効果は攻撃面と守備面でやや別れており、ラグーン導入前後2年で比べると失点数は変わらないのに対し、得点数は大きく増加していますので打撃面での方が効果が大きく出ているのではないかと考えます。
やはり野球の華はホームラン、ラグーン導入によりマリーンズの試合はエキサイティングになったはずです。
ラグーン導入3年目の今季はより一層の得点力アップだけでなく、投手陣にはタイトルに絡むような活躍を期待します。

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